2010年2月
バイオマーカーとは
バイオマーカーとは、尿や血清中に含まれる生体由来の物質で、生体内の生物学的変化を定量的に把握するための指標(マーカー)となるものを指します。
例えばメタボ健診では肝機能の指標となるAST、ALT、γ-GTPのバイオマーカーを調べます。
バイオマーカーはある特定の疾病や体の状態に相関して量的に変化するために、そのバイオマーカーの量を測定することで疾病の診断や効率的な治療法の確立等が可能となるのです。
例えばメタボ健診では肝機能の指標となるAST、ALT、γ-GTPのバイオマーカーを調べます。
バイオマーカーはある特定の疾病や体の状態に相関して量的に変化するために、そのバイオマーカーの量を測定することで疾病の診断や効率的な治療法の確立等が可能となるのです。
メタボ健診~AST、ALT、γ-GTPをチェック
メタボ健診ではAST、ALT、γ-GTPのバイオマーカーを調べます。AST、ALTは、肝細胞に存在する酵素です。
ウイルス性肝炎や肝がんなどができて肝細胞が破壊されると、これらが血中に出てきます。
このことからAST、ALTの血中濃度を調べて、この値が高いと、肝細胞が何かしらの傷害を負っていることがわかるのです。
またγ-GTPの値は、脂肪肝やアルコール性肝炎などで上昇します。
脂肪肝は、肝臓に過剰に脂肪が蓄積した状態で、内臓脂肪型肥満と密接な関係にあります。
内臓脂肪型肥満と密接な関係があるからこそ、脂肪肝の状態によって値が上昇するγ-GTPの値を測定する意義があるのです。
尿たんぱく検査の意義
腎機能が低下すると、本来漏れ出る事のないたんぱくが出るので、尿たんぱくの検査で陽性になります。
もっとも激しい運動の後などに尿たんぱくの検査が陽性になる場合もあるから陽性だからといって病気であるとは断定できませんが、腎機能が低下し、腎不全になったりしたら、取り返しがつきませんので、絶対に放置せずに精密検査を受けるようにしましょう。
腎機能はメタボ予備軍の段階で低下するので、尿たんぱくの検査はメタボ判断の重要なメルクマールとなるのです。
もっとも激しい運動の後などに尿たんぱくの検査が陽性になる場合もあるから陽性だからといって病気であるとは断定できませんが、腎機能が低下し、腎不全になったりしたら、取り返しがつきませんので、絶対に放置せずに精密検査を受けるようにしましょう。
腎機能はメタボ予備軍の段階で低下するので、尿たんぱくの検査はメタボ判断の重要なメルクマールとなるのです。
腎機能とメタボの関連性
腎機能の低下は実はメタボと深い関わりがあるのです。慢性腎臓病ってご存知でしょうか?
慢性腎臓病とは長期にわたって腎臓の機能が低下している状態のことです。
このまま放置すると腎不全になり、透析療法を受けなければいけなくなります。
こうなっては悲惨です。
内臓脂肪型肥満は高血糖、高血圧、脂質異常をもたらしやすいのですが、高血糖、高血圧、脂質異常が慢性腎臓病を引き起こすリスク因子なのです。
また高血圧が長期間続くと、腎硬化症の原因になります。
腎臓は血圧を調整しているので、腎硬化症になると更に血圧が上がってしまうという最悪のケースに陥るのです。
このようにメタボと腎機能の低下には密接な関連性があるのです。
ただメタボが関係して腎機能が低下している場合、早期にメタボを改善すれば腎機能も正常に回復します。
慢性腎臓病は早期の発見及び治療が非常に重要です。だからこそ腎臓のチェックは怠らないようにしましょう。
メタボ健診~必須項目以外について
メタボ健診の必須の検査を行って、その結果をもとに医師が必要と判断した場合には、さらに詳しい検査を行う場合もあります。具体的には貧血検査や心電図検査、眼底検査があります。
これらの検査は個々人の状況(年齢や性別)を考慮し、医師が判断します。
メタボ健診に限らずどの検査でも大切なことは医師のアドバイスをしっかりと聞くことです。
専門家の意見はいつでしっかりと聞く耳を持つようにこころがけましょう。
ちなみに上記の検査は糖尿病や高血圧の人に対して有効性があるといわれています。
特定保険指導の目的
メタボ健診では、腹囲の測定による内臓脂肪の蓄積度、血糖値、血中脂質、禁煙歴の結果から、「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」の3つのランクに分けられます。ちなみに「情報提供」がリスクが一番低く、「動機づけ支援」が中間「積極的支援」がリスクが一番高いランクとなります。
特定保険指導の目的は、健診を受けた人が、健診の結果から自分の体の状態を把握し、生活習慣病にならないために生活習慣を見直す事にあります。
そのため、親切に意欲を引き出したり、情報を提供してくれたり、相談にのってくれたりします。
この特定保険指導の役割は非常に重要なものになっています。
特定保険指導~情報提供について
特定保険指導において情報提供は、メタボ健診の結果の通知と共に、メタボ健診を受けた人全員に行われます。そして検査数値の読み方や検査の結果が毎年どのように変化しているのか等をグラフなどでわかりやすく説明されます。
情報提供から自分が現状では正常値でもだんだん異常値に近づいているのなら、生活習慣の改善等をする必要があります。
ほとんどの生活習慣病は、無自覚、無症状のうちに長い期間にわたって進行していきます。
だからこそ常日ごろから食生活の改善や運動をしたりしないといけないのです。
不幸は突然やってくるものです。
注意してしすぎることはないので、早く気づいて改善する気持ちをいつも持っているようにしましょう。
特定保険指導~動機づけ支援とは
「動機づけ支援」とランクづけされた人はメタボ健診結果や問診票から生活習慣の改善が必要だと判断された人です。動機づけ支援はメタボに片足を踏み入れた状態で黄色信号です。
特定保険指導では動機づけ支援にランクづけされた人が生活習慣改善への意欲が持てるように支援が行われるのです。
特定保険指導~動機づけ支援の内容
動機づけ支援の内容ですが、「生活指導」だけでなく、運動、栄養など生活習慣の改善に必要な実際的な提案がなされます。また腹囲(体重)の減少を目標にして、自分で実現可能な行動目標や行動計画を作成します。
半年の間、計画に沿った生活をし、行動や体重、腹囲などの記録をしっかりとつけます。
そして半年後、最初に設定した目標が達成されているかどうか、体の状態や生活習慣が改善されたかどうか、指導者とともに評価をします。
このように動機づけ支援の内容は非常に充実した内容になっています。
現実問題として自分ひとりではなかなか生活習慣をしっかりと管理して改善することは難しいものです。
しかし、専門的な知識をもった指導者ととも改善策をともににつくり、実践できるので動機づけ支援の重要性は極めて高いといえるでしょう。
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