2010年2月
従来の健診とメタボ健診との違い
メタボ健診は、将来の生活習慣病発症のリスクを見つけ、早期にその可能性を除去する事を目的としています。上記のような目的から従来の健診から検査項目が変更されたのです。
新しく加わった項目もあれば、なくなった項目もあります。
そこで今回は従来の健診とメタボ健診との違いを紹介していきます。
メタボ健診で新たに設けられたのが、腹囲とLDLコレステロールです。
他方、総コレステロールと尿潜血、血清クレアチニンが除外されました。
腹囲の測定が追加された理由は簡単です。
内臓脂肪型肥満かどうかを測定するためです。
脂質はLDLコレステロールが新たに追加されたため、従来の健診からある、中性脂肪とHDLコレステロールを含めて、3つの項目を調べます。
このほか、糖尿病に関しては従来の健診では空腹時血糖と尿糖が必須科目で、HbA1cが医者の判断による選択項目だったのが、メタボ健診では尿糖は必須科目で空腹時血糖とHbA1cはどちらかを選択して行っていいことになりました。
合理的に生活習慣病発症のリスクを見つけ、早期にその可能性を除去する為にこのような変更がなされたのです。
メタボ健診結果によるレベル分けについて
メタボ健診を受けると、その結果を踏まえて、特定保健指導が行われます。問診と健診を受けた結果、リスクの程度でふるい分けし、リスクの低いほうから高いほうへ「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」の3つのレベルに分けられます。
では具体的にどのようにレベル決定されていくのでしょうか。
まずSTEP1として腹囲と体重を測り、保健指導の基準値を超えているかどうかを測定します。
次にSTEP2として血液データの①血糖②脂質③血圧の測定値のうち、保健指導判定値以内に収まっていないものを「リスク」と数えます。
また血液データに異常があるとき、④喫煙もリスクとしてカウントします。
腹囲が基準値を超えていて、さらにリスクが2つ以上あれば、メタボに該当する人=「積極的支援」、リスクが1つの人は、メタボ予備軍=「動機づけ支援」と判定されます。
腹囲が判定基準以下でも、BMIが25以上の場合は、リスクが3つ以上重なれば積極的支援と判定されます。
そしてそれぞれのレベルに応じて情報の提供や支援が行われるのです
情報の提供や支援はいずれも、医師、看護士、栄養士などの専門職によって一人一人の生活習慣や個別のニーズに沿って行われます。
ちなみにBMIとは、身長からみた体重の割合を示す体格指数のことです。
計算方式:BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
標準BMI=22、25以上=肥満、25未満18.5以上=普通、18.5未満=やせすぎ
このようにメタボ健診には「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」という三つにレベル分けされる
自分でメタボかを測定する~総論
メタボに関する知識だけを知るのではなく、自分がどういう状態であるかをしっかり認識する事がメタボ対策にとって非常に大切です。
孫子の兵法で「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」とありますがまさにその通りですね。
まずは自分で調べられる範囲で自分がどれくらいメタボなのかを把握しましょう。
まず自分で調べられる方法として
①腹囲
②BIM
があります。
簡単に測定することが出来るので定期的に測るようにこころがけましょう。
孫子の兵法で「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」とありますがまさにその通りですね。
まずは自分で調べられる範囲で自分がどれくらいメタボなのかを把握しましょう。
まず自分で調べられる方法として
①腹囲
②BIM
があります。
簡単に測定することが出来るので定期的に測るようにこころがけましょう。
自分でメタボかを測定する~腹囲
メタボ場合はウエストではなく腹囲で判断します。へその高さで測った腹囲が男性で85cm、女性で90cmの場合の場合、同じ高さでのCT画像の内臓脂肪面積100c㎡以上に相当するといわれています。
内臓脂肪が100c㎡を超えると、糖尿病や心疾患、脳卒中などの症状が現れやすくなることから、男性で85cm、女性で90cm以上の場合を内臓脂肪型肥満と判断します。
内臓脂肪型肥満は、おへそのあたりがポッコリと出ているのが特徴です。
後、注意点ですが、腹囲は、つぎように測るようにして下さい。
1.立った姿勢で
2.へそ周りを平行に
3.息を吐いているときのサイズを測る
自分でメタボかを測定する~BMI
自分でメタボか否かを測定する方法としてBMIがあります。「BMIって何?」と思う人がいると思いますのでしっかりと解説します。
BMIとはBody Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称です。
BMIは体重(体格)指数のことで、体重÷身長÷身長で算出される体重(体格)の指標なのです。
それぞれの身長においてBMIが22となる体重が「理想体重」とされています。
そして25以上=肥満、25未満18.5以上=普通、18.5未満=やせすぎとされています。
BMIが22の時は統計的にみて一番病気になりにくい体重で、この理想体重から離れれば離れるほど有病率は高くなるのです。
十分に注意するようにしましょう。
内臓脂肪と血糖の関係
過剰に蓄積された内臓脂肪は血糖値を上げる原因になります。
血糖値が高いと糖尿病につながりますし、動脈硬化も進行します。
ちなみに血糖とは、血液中に含まれているブドウ糖(グルコース)のことです。
血糖値をあげないためにも内臓脂肪を減らす努力を日々怠らないようにしましょう。
血糖値が高いと糖尿病につながりますし、動脈硬化も進行します。
ちなみに血糖とは、血液中に含まれているブドウ糖(グルコース)のことです。
血糖値をあげないためにも内臓脂肪を減らす努力を日々怠らないようにしましょう。
血糖について~空腹時血糖とHbA1c
メタボ健診では「空腹時血糖」とHbA1cの二つの検査の中からどちらか一方を選択すればいいことになっています。メタボ健診では空腹時血糖とHbA1cの診断基準が糖尿病の基準より厳しくなっています。
なぜなら糖尿病になってしまってはもともこもないからです。
糖尿病になる以前の予備軍の段階で発見し対策をするために空腹時血糖とHbA1cの診断基準が厳しくなっているのです。
空腹時血糖について
空腹時とは10時間以上絶食した後のことです。空腹時に検査する理由は簡単です。
食事により血糖値が影響されないようにするためです。
HbA1cについて
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は過去1,2ヶ月の血糖値の状態がわかる値です。ヘモグロビンA1cを測定することで、過去ⅰ~2ヶ月の血糖値の平均を知ることができるのです。糖尿病の境界域では、タイプによっては、空腹時血糖値は正常、尿にも糖分が含まれていないが、食後に異常に血糖値が上がるという場合があります。 ヘモグロビンA1c検査では、このような見過ごされやすい状態の糖尿病を診断することが可能なのです。
空腹時血糖は短期の指標、HbA1cは長期の指標といえるでしょう。
中性脂肪とは
中性脂肪はトリグリセライドといい血液に含まれている脂質の一つです。中性脂肪は体を動かすエネルギー源の一つとして全身の脂肪細胞や肝臓などに蓄えられ、必要に応じてエネルギーとして消費されているのです。
中性脂肪で摂取エネルギーと消費エネルギーの大体のバランスを知ることができます。
つまり消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多いと、中性脂肪が高くなります。
つまり食べ過ぎということになります。またアルコールで上昇しやすい傾向にあります。
ただ同じ量を食べても中性脂肪が高くなるかは体質にも左右されることは知っておいて下さい。
HDLコレステロールとは①
「コレステロール」というと、「体によくないもの」といったように、悪いイメージを持っている人が少なくないかもしれません。しかしコレステロールは体にいいコレステロールがあるのです。
それがHDLコレステロールです。
そもそもコレステロールは脂肪なので血液には混じりあいません。
コレステロールが血流に乗って体の末端組織にまで移動できるのは、たんぱく質やリン脂質に包まれた球状のリポたんぱくという物質に変換されるからです。
リポたんぱくには2種類あり、高比重なものがHDLコレステロール、低比重なものがLDLコレステロールと呼ばれています。
HDLコレステロールは、血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓へもどすという素晴らしい働きをしているのです。
その為、善玉コレステロールと呼ばれています。
HDLコレステロールとは②
残念ながらHDLコレステロールは、運動不足、喫煙などの生活習慣や、中性脂肪が増えてくるのに伴って減少します。逆にHDLコレステロールをあげる方法としてはイワシなどの青魚の油分や少量(適量)のアルコールなどに効果があるといわれています。
そしてHDLコレステロールが基準以下の低コレステロール血症の場合、心疾患などのリスクがでてきます。
それに加え、高血糖や高血圧、喫煙が重なる事によって更に発症のリスクは高まります。
日ごろから運動不足で内臓脂肪がたまっている上、喫煙する人は要注意です。
イワシなどの青魚を食べる、しっかりと運動をする、そしてタバコを吸わない。
怖い病気のことを考えればこれぐらいのことはできると思います。
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